広島県への要望書1
平成25年11月5日付で広島県に提出した要望書です。広島県動物愛護センターとのやりとりの概要については、こちらのページをご覧ください。
広島県動物愛護センター所長 様
ピースワンコジャパンの「団体譲渡登録」
見直しに関する要望書
上記につきまして、早急な対処をしていただきたく、下記のとおり、お願い申し上げます。
記
広島県動物愛護センター(以下、センター)に団体譲渡登録されているピースワンコジャパンでは、センターから引き出した犬に対して不妊・去勢手術を行わずに、保管、譲渡しています。これは以下の、センターHPに記載されている団体等譲渡登録を受けるための基準の一部を満たしておりません。
(11) 現に飼養している犬・ねこに関する事項
1.現に犬を飼養している場合には、狂犬病予防法に基づき犬の登録及び狂犬病予防注射を受けていること。また、不妊・去勢手術を実施していること。
2 . 現にねこを飼養している場合には、屋内で飼養していること。また、不妊・去勢手術を実施していること。
(12) 上記の他、所長が必要と認める要件を満たしていること。
基準に適合しない場合は登録することができません。
ペットショップやブリーダーからではなく、センターから動物を譲り受ける風潮をつくることは、国民の愛護意識の向上に寄与するものであり、広島県はこれまでもボランティアの協力のもと譲渡事業に力を入れてこられました。不幸な命の連鎖を断ち切るためにも、センターから引き出した動物には確実に手術を実施し、適正譲渡に努めることは、貴センターの団体譲渡登録の条件として明記されております。
にも関わらず、不妊手術の重要性を理解せず、雌雄を分ければ手術をしなくてもいいと明言しているピースワンコジャパンを登録し、これまで多くの犬を譲渡してきたことは、上記の基準と明らかに矛盾しており、大きな問題であると考えます。
雌雄分けは確実な繁殖制限にはならない上、発情期に動物が受けるストレスは動物福祉の観点からも決して好ましくありません。未手術の発情行動は終生飼養を妨げる大きな原因の一つであり、また、災害時等における、逸走による二次災害(災害現場や逃走先での繁殖)の危険性も無視できません。
つきましては、以下の点につきまして要望しますので、ご回答と早急なご対処のほど、よろしくお願い申し上げます。
-
基準に適合していないピースワンコジャパンを団体譲渡登録した年度、経緯について教えてください。
-
ピースワンコジャパンがこのまま基準を守らないのであれば、団体譲渡登録を取り消し、犬の譲渡を即時停止してください。
-
これまでピースワンコジャパンに譲渡した犬の頭数・性別内訳を教えてください。
-
3の犬たちついては、本来、基準に基づき、不妊・去勢手術が実施されていなければなりません。ピースワンコジャパンに、これらすべての犬たちの手術の履行を求め、後日、その結果について教えてください。
-
ピースワンコジャパンのHPには、貴センターから犬を引き出していることが明記されています。登録を取り消した場合は、今後誤解を招くことがないよう、ピースワンコジャパンにHP上で報告することを求めてください。
-
現在、団体譲渡登録を受けている他の団体についても、基準を満たしているかどうか、あらためて精査してください。
以上
平成25年11月5日
不幸な犬猫をなくすネットワーク
代表 多田和恵
アルプ株式会社
代表 森 茂樹
NPO法人 神奈川動物ボランティア連絡会
代表 矢吹紀子